この場所で、梨を育てる理由
なぜ、ここで梨を育てているのか。
その理由は、
日々の仕事の中にあります。
大分県由布市庄内の山あいで、
家族2人で梨づくりを続けています。
栽培を始めて10年。
南向きの斜面という環境を活かし、
木の状態を見ながら、
その年ごとの栽培を行っています。
一律の管理は行わず、
自然の循環や畑のリズムを大切にしながら、
少量でも納得できる実りを目指しています。
私たちは地球とつながり、
大地に愛され、
支えられ、
護られながら
今ここに、命を授かり生きています。
人も、
樹木や草花も。
大地も、
風も、
空気も。
川を流れる水や、
空から降る雨も。
すべてはつながり、
巡り合い、
ひとつの大きな循環の中にあります。
自然本来の流れに戻れば、
人も植物も、
自ずとととのっていく。
「ありのままに生きること」。
それは人としての成長であり、
植物をはじめ、
生きるものすべての
健やかな姿だと、
私たちは考えています。
私たちは、
大きくすることより、
続けていくことを大切に、
庄内の自然の中で
梨づくりをしています。

できることから
除草剤は一切使わず、草は刈り、
刈った草はまた土へ還します。
剪定した梨の小枝や、間伐した竹は、
土壌診断のもとで粉砕するか炭化し、
土壌改良材として畑に戻しています。
竹酢や有機肥料を定期的に散布し、
土壌菌や微生物が元気になるように。
梨の木が本来持つ免疫力を引き出し、
自然な状態に近づくよう、
日々手をかけています。

脱ぷら
ご贈答向きの『晴れ箱』には、
再生紙を利用した、
土に還る緩衝材(トレー)を採用しています。

『もったい』があるように
『勿体』とは、
「物の本来あるべき姿、本質的なもの」。
『勿体ない』とは、
その価値を十分に活かしきれていない状態を
指す言葉です。
梨の実も、まさにそう。
少しの傷や形の違いだけで、
本来、誰かを笑顔にできるはずの
自然の恵みが行き場を失ってしまう。
このもどかしさを、
「どうにかしたい」。
そんな想いから、
私たちは梨の加工にも取り組んでいます。
梨そのものの力がなければ成り立たない仕事。
だからこそ、
主役はあくまで「生の梨」。
それぞれの分野で経験を積んだ、
信頼できる職人さんに託しています。
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ここから先は、
私たちの梨園を取り巻く
小さな「つながり」のお話です。
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森の小さなチョコレート屋さんと

新鮮な庄内梨を贅沢に使った
砂糖・添加物不使用のドライフルーツは私たちが。
その素材を包む特製チョコレートは、
同じ由布市内で20年以上ショコラティエとして営む
『choco×choco』堀川さんの、
熟練の技による手仕事です。
幾度もの試作と試食を重ね、
豊かな味わいと芳醇な香りが重なる
ひと粒に仕上がりました。
町の小さなクラフトビール醸造所さんと

アメリカ・ノースウェストで
20年以上の醸造経験を持つダレン氏と美和さん。
2019年から大分市府内町の
15坪の小さな醸造所で
クラフトビールを造る
モンキーマウンテンさん。
構想から約3年。
私たちの梨の果汁を使った
クラフトビールが完成しました。
梨果汁70%以上、麦芽25%。
フルーティーな甘さと
ビール特有のビターさが心地よく、
クラフトビール初心者の方や
特に女性にもおすすめです。

醸造途中で生まれる
ホップと梨の搾滓も、
貴重な自然の恵み。
捨てることなく圃場へ運び、
また土に還し、
微生物が喜ぶ土づくりに役立てています。
森の小さな竹工房さんと

同じ由布市内にある
甲斐のぶお工房・ショップ匙屋さん。
大分産孟宗竹や国産ミズメ材を用い、
スプーンやフォークなどの
カトラリーを製作されています。
この『竹製フォーク さかな』で、
梨を美味しく召し上がっていただきたい。
いつもの時間を、
少しだけ大切に感じてもらえたら。
そんな想いから、
お取り扱いを始めました。
近い将来、
梨の木を使ったフォークも
生まれるかもしれません。
山の水と『ほどく葉』
この梨園と同じ町内には、
昔から湧き続けている水があります。
剪定のあとや、
日々の暮らしの中で、
私たちが自然に使ってきた水。
特別なものとしてではなく、
この山の循環の一部として
ここに在るものだと感じています。
▶︎詳しくは NatureRich で。
私たちは今日に至るまで、
この土地、そして庄内梨に携わる多くの方々から
数えきれないほどの
あたたかな支えをいただいてきました。
約100年前から受け継がれてきた
「庄内梨」。
その想いが、
お客様との出会いを通して
さらに大きな喜びの輪となって
広がっていることを感じています。
庄内は、生産者も生産量も少ない産地です。
それでも、
由布市の特産品である庄内梨を
もっと知っていただきたい。
大切に、次へと繋いでいきたい。
そんな想いから、
屋号にあえて
『庄内梨』という言葉を入れています。
小さな循環が私たちにとっての拡大

六次化を大きく進めたいわけでも、
事業を拡大したいわけでも、
たくさん売りたいわけでもありません。
今の私たちの役割は、
ただ、
美味しい青果の梨を
つくり続けること。
「美味しい」と喜んでもらえること。
この庄内の自然の中で
生きていくこと。
だからこそ、
生かされているこの大地を守っていけたら、
それだけで
「最高だな」と思うのです。
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にゃん♪ -
にゃん♪ -
にゃん♪ -
にゃん♪
わたしたちは猫好きの小さい梨農家。
このまま小さく、
できることを、
精一杯。
ときどき猫を吸いながら、
この大地に支えられ、
地球とつながる輪を大切に、
巡らせていきたいと思っています。
園主が就農して約10年。
私がサポートに入って約5年。
まだまだ、
梨園は始まったばかり。
マワリテメクル、
たのしい梨園なのか、
にゃこ園なのか。
とにかく、
「美味しい!!」
の笑顔が巡り巡って、
この地球が少し元気になってくれたら。
そう、本気で思っています。
これからも
どうぞよろしくお願いいたします。
10周年記念の香り袋はこちら

